コウサテンについて
東京、上野駅と秋葉原のお隣になる御徒町に「コウサテン okachimachi」をひっそりとつくりました。
あまりお堅いルールはなく、お知り合いの方々が気軽に友達の家へアソビに行く感じの場所を会社のみんなでつくりました。
最近、年齢も40後半になったせいか、昔のことをよく思い出します。そんなある日、ふと8年前に亡くなった親父のことを考えました。
親父は都内で祖父が開業し、祖父が亡くなったあと、叔父さんが継ぎ、叔父さんが亡くなったあとの病院で3代目のお医者さんでした。
今のお医者さんは入口で靴を脱ぐというところは少なくなっていると思いますが、父は病院をフルリフォームしても祖父から続いている「患者さんが靴を脱いでスリッパで診察室に入る」というスタイルを続けてました。恐らく父なりに祖父からの形を変えたくなかったんだろうなぁ~と思います。
診察室の裏側には看護婦さんとかが休憩する「居間」があり、そこには普通の家にある丸テーブル、テレビ、調理をする台所などがあり、お昼は看護婦さんたちがつくる昼食をみんなで食べてました。わたしが学校帰りに寄ったりすると「お腹すいてない?」って感じで患者さんからもらったおやつを渡されました。
患者さんは近所の方々が多く、親しい患者さんは薬が処方されるのを待つ間、「居間」に通されてコーヒー&お茶&お菓子を食しながら、テレビを見つつ、休憩している看護婦さんや、たまに患者さんが途切れて休憩をしに来る父と他愛もない世間話しをしながら待つという、いま思うととても不思議な光景でした。(当時はそれが私には普通だったんですが…)
と、こんなことを思い出しつつ、
あれ???「コウサテン」ってこんな感じだなぁ…私、医者じゃないのに…親子で同じような職場環境になりつつあるぞ…ただコウサテンは靴は脱がないぞ。
とふと思いました。
こんな感じでひっそりとコウサテンをオープンさせてます。
人と人のコミュニケーションの取り方が変わってきている世の中に逆行するような「場」づくりかもですが、ひっそりと始めてみました。
お時間ありましたらぜひ、他愛もない世間話しをしにきてください。お待ちしております。